たかが選手名鑑、されど選手名鑑 ~ 消えちまったバファローズ史
特に応援したいチームもなくなったので、日程表に赤鉛筆で○を付けることもなくなった。プロ野球への興味そのものが薄れたので、ドラフトの詳細とか殆ど記憶ないし、キャンプもちゃんとチェックしていない。
とりあえず、色々と載ってるので選手名鑑を買ってきた。
やっぱり気になるのはパリーグ、特にオリックスと楽天ということになる。ところが表紙をめくっていきなりムカつく。なぜなら、この名鑑、表紙→セリーグ→広告→パリーグ→記録集→裏表紙という構成だったから。去年の日本一は西武とちゃうんか。パリーグから始めろよ、このクソッタレが…。
舌打ちしながら、本書の後半に押しやられたパリーグへとページを進める。299ページ、ようやくオリックスバファローズ登場。
だけどよぉ、そこには大きくネッピーが描かれてるねん。オーナーは宮内義彦って書いてあるねん。球団の所在地は神戸市須磨区って書いてあるねん。
「球団名変遷」というキャプションが付いてるんやけど、そこには、
阪急(1936-46) ~ 阪急ブレーブス(1947-88) ~ オリックスブレーブス(1989-90) ~ オリックスブルーウェーブ(1991-2004) ~ オリックスバファローズ(2005)
と…。贋作でもバファローズやんけ。バファローズの歴史はどこ行ってしもたんや。勝手に消さんといてくれよ。
よう見たら、下の方に「ミニ球団史」ってのも載ってるんやけど、
前身の阪急は1936年1月23日にスタートした。戦前から投手ローテーション重視の野球を展開し、戦後もいち早く立ち直りを見せたが、2リーグ分立でパリーグへ加盟した際に、主力の多くを他チームに引き抜かれて戦力が低下、ようやく67年に初優勝を果たした。この年から3連覇を達成し、1年置いて71、72年と西本幸雄監督で計5回のリーグ優勝を実現。一躍、パリーグの強豪へ成長を遂げた。この間、V9巨人の時代にあって日本一には届かなかったが、後を継いだ上田利治監督で75年に優勝すると、日本シリーズでも広島を破り念願の頂点に。続く76、77年には巨人を連破して3年連続日本一に輝いた。このあと78、84年にもリーグ優勝。350勝投手の米田哲也、12年連続開幕投手の山田久志、世界の盗塁王こと福本豊らが、この歴史の中心で活躍した。89年からオリックスになると、94年に仰木彬監督が就任してからチームが活性化。この年にイチローが210安打の大記録を樹立し、翌95年に久しぶりの優勝。さらに96年には、巨人を破って日本一を手に入れた。以後は優勝へ届かず、2002年から3年連続で最下位。近鉄を統合し、バファローズが愛称になった今季は、仰木監督が再び就任。チーム再建に向けた歩を始める。
と…。佐伯オーナーの夢物語も、草魂の金字塔も、マニエルおじさんの奮闘も、石渡のスクイズ失敗も、東尾をブッ倒した大乱闘も、10.19のアベロクさんの涙も、ブライアントの4連発も、野茂の奪三振ショーも、北川のサヨナラ弾も、どこ行ったんや。バファローズの開幕投手といえば鈴木やろ。なんで山田やねん。俺はこの目で見たような覚えがあるんやけど、あれは全て幻だったのか…。
選手名鑑なんて買うんじゃなかった。一生懸命に歩いてるのに、帰るべき家がどんどん遠ざかっていくような気がしただけだった。
まぁ、こんなこともあろうかと、違う本も買ってきたんやけど。

1988年10・19の真実 - 「近鉄‐ロッテ」川崎球場が燃えた日
初版の単行本は既に持ってるんだけど、少々加筆されて、このたび文庫化されたとかで。
俺の見たバファローズは夢や幻じゃない。これがバファローズだ!













