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グロッキーな大晦日

今月に入ってから、どうも風邪気味で、爆発しないように気を付けてはいたんだけど、年の瀬にきてついにダウン。クリスマスイヴ、有馬記念が終わる頃には、死にそうな勢いで咳が出はじめ、熱が出る、鼻水が出る、喉が痛い、鼻のかみすぎで鼻の穴が痛い、今日はなんか耳も痛い、最悪の展開。気が付けば2006年もいよいよあと1時間少々だ。

パブロン飲んで、冷えピタ貼って、トローチ噛みながら、布団の中でグロッキーに年越し。今年は、プライベートではかなり充実した1年を送ることができたのに、最後がこれでは…トホホ。「終わりよければ全て良し」なーんて言葉があるけど、「終わり悪ければどうなんのさ?」って感じの大晦日。

この年末年始、かなりいい感じで休みが取れたので、年末28日と年始2日は園田競馬、1日はどこか近場の神社で初詣、家族サービスもしなきゃなぁなんて思ってたんだけど、全部パァ。ゆっくり1年を振り返ることもできなかった。


寝るに寝れんので、テレビとか見るわけだけど、どれも面白くないので仕方なくCSの「今日のホームラン総集編」を見ている。こうやってまとめて見ると、ホームランと一口に言っても色んなホームランがあることをあらためて実感することができる。

人によって好みが分かれるところだが、私は高い放物線を描く、文字通り「アーチをかける」ようなホームランが好きだ。中村紀(合併)のホームランは、この点に於いて日本一美しい。次に美しいのは江藤(西武)。吉村(横浜)のアーチも綺麗だ。他にはズレータ(ダイエー)、イ・スンヨプ(ロッテ)もいい。

美しいホームランたるもの、打ったあとの打者の仕草も重要だ。この分野では小笠原(日ハム)の右に出る者はいない。下からすくい上げるスイングより、上から叩きつけるスイングの方が力強さを感じる。低目の球をダウンスイングでホームランするシーツ(阪神)が不思議だ。

なかなか面白い番組だ。打たれるピッチャーのカッコよさなんてのもあるし、ホームランを追いかける外野手のあるべき姿とか、体調が良かったらもっと多様な側面から斬ってみたいところだ。

と、しんどいといいながらウダウダと書いてしまった。また少し咳が出てきたので、今年はこの辺で…。

残り短くなりましたが、みなさんよいお年を。

勝馬からカフェイン検出 (園田)

まぁ、カフェイン混入というのは比較的よくあることで、年に何回かは必ずどこかの競馬場で起きる問題なんだけど、不作為であろうと不注意であろうと、ダメなものはダメだからね。

勝ち馬から禁止薬物=兵庫・園田競馬

 兵庫県競馬組合は18日、園田競馬場(尼崎市)で今月6日に行われた第16回園田競馬第5日の第8レースで1着となったロゴス(牡5歳、中塚猛調教師)から、禁止薬物とされるカフェインの陽性反応が出たと発表した。競馬法違反容疑で既に被疑者不明のまま県警尼崎東署に刑事告発し、同署が捜査を進めている。

 同組合によると、レースには10頭が出走。単勝3番人気のロゴスは、2着に1馬身差をつけ1着となった。しかし、レース後の尿検査で、興奮作用をもたらすカフェインが検出された。

 これを受けて同組合はロゴスを出走停止30日間とするとともに、当該レースについても失格処分とした。既に交付した賞金や手当など総額34万8000円は返還させるが、配当金は有効とする。

 ロゴスは2004年7月に中央競馬でデビュー(6戦未勝利)後、同年11月に園田競馬へ移籍。同競馬での通算成績は30戦3勝。

たしかに地方競馬というのは、どうしても「存廃問題」とか「経営難」とか「不祥事」とか、後ろ向きな出来事ばかりがニュースにされる傾向がある。ニュースを受け取る側には暗いイメージだけが強調されて残る。同じ「禁止薬物」でもディープインパクトの事件と違って、提灯記事や与太記事を濫発して擁護してくれる安田弁護士のような存在は皆無だ。これはひとえに広告至上主義のメディアの姿勢に問題があるのだが、まず内側が襟元を正していないことには、どんな正論にも説得力が生じないのもたしかなのである。

一昨年、美浦と大井で起きたカフェイン混入騒動は、たしか飼料に添加するミネラル塩が原因だったはず(事前検査で判明したため大きな混乱には至らず)。昨年も、私の記憶が確かなら、道営と福山で同様の事件が起きた(こちらは今回と同じく事後判明)。今回も、おそらく何らかの理由により、カフェインが混入した飼料を馬に与えてしまったもの思われる。故意ではないと信じているので、まず混入経路の特定を急いでもらいたい。ただ、今のところ、同厩舎所属の他の馬からは検出されていない模様。他厩舎の馬からも検出されていない。

稀に、馬主さんの中に、厩舎訪問した際に善意からポケットの中に隠し持ったニンジンを愛馬に食わせたりする人がいるんだけど、何が入ってるか分からないから絶対にやめてほしい。(ファンの人にも、厩舎に野菜などを送っくれる人がいるんだけど、そういうのはまず馬の口には入らないので、食べ物以外のものを送ってくれた方が馬のためになる。)

不正のイメージはどんなことにも優先して排除しなければならない。関係者ならび組合は、「身内の問題」としてうやむやに決着させることだけは絶対にしてはならない。きっちり原因を特定した上で、正確な情報を公開しなければならない。

レースが終わって何時間も経ってから判明することなので、配当は変更できないし、買い戻しを行うわけにもいかないのは当然のことであるが、当該馬以外に投票していたファンには納得しづらいものもあるだろう。ファンは日常の小事に敏感だ。ましてギャンブル、お金が絡む。

クリーンな競馬をPRできないようでは、馬券を買っていただくお客様に申し訳が立たぬ。また、馬を預ける我々馬主の立場からみても、厩舎業務のうち公正に関わる事項が透明でなければ、安心して預託することができぬ。

起きてしまったものは仕方がない。そのあとどうするかが肝要だ。不正への疑義は、それを上回る信用を地道に積み上げることでしか解消できない。組合にとっては若干のコスト上乗せになるが、再発防止の観点から、関係者の啓発教育と出走馬の事前検査を徹底してもらいたい。


それにしても、この間の田中学騎手の怠慢騎乗事件も第8競走、ロゴスのカフェイン検出事件も第8競走、どうも「第8競走」が呪われてるなぁ…。

『プロ野球ニュース19××』 2001年から全て見せます!!

この秋、フジテレビ721&739の視聴者アンケートが行われていたので、要望の欄に「大阪南部集中豪雨で見られなかったF1レジェンズ1993ヨーロッパGPを再放送してほしい」「F1の解説から素人の今宮を外して、もっとまともな人に解説してもらいたい」「2001年度版のプロ野球ニュース19××、今日のホームランを再放送してほしい」と3つのお願いをしたためたのですが、はからずもこのたび、3つ目の願いが叶いました。

『プロ野球ニュース19××』 2001年から全て見せます!!

 07/01/08 (月) 25:30~29:30 #1 - 2001年編・2002年編
 07/01/09 (火) 25:30~29:10 #2 - 2003年編
 07/01/10 (水) 25:30~29:30 #3 - 2004年編
 07/01/11 (木) 25:30~29:30 #4 - 2005年編
 07/01/12 (金) 25:30~29:30 #5 - 2006年編

2006年度版の放映にあわせて、2001年から2005年までの5年分を再放送してくれるようです。これを逃すと、次はいつ見られるか分からないんで、当日が大雨・大雪にならないことを祈るばかりです。

知らない人のために『プロ野球ニュース19××』について簡単に説明しますと、要するにその年々の『プロ野球ニュース』の総集編、いわゆる年鑑モノです。オンエアで好評を集めた特集などを見ながら、そのシーズンのエポックメイキングを振り返るというものです。

「19××」ではなく「20××」ではないか、という根本的な疑問があるわけですが、『プロ野球ニュース』が地上波からCS衛星波に移行されたのは2001年で、それ以前の年度から番組自体は存在していたという解釈でいいのかな。今回再放送されるのはCS移行後のものということになります。

そもそも『プロ野球ニュース』が何か知らない人もいるかもしれませんが、そこまではフォローできません。ウィキペディアのリンクを貼っておくので、どうぞ。なお、『プロ野球ニュース』の名物コーナー「今日のホームラン」に関しては、別個に年度ごとの総集編がオンエアされています。


さて、都合5日間にわたるロングランですが、とりあえず#1だけは何が何でもチェキです。なぜに2001年かというのは、今さら説明するに及びません。もうこの先、100年待っても二度と見られない「近鉄優勝!」の年だからです。初回オンエア当時は、「こんなんまたいつでも見れるやろ」と、録画もせず、なんか用事しながら見てたのか、見た記憶はあるのにまったく中身を覚えていません。

思えば、「さぁ優勝や」というのに、地球の裏側の同時多発テロで世間は大騒ぎ。しかも新聞もテレビも、野球といえば二言目には、アホの長嶋が監督を辞任するとかせんとかどうでもええネタで埋め尽くされる始末。ひょっとすると、この「19××」も長嶋一色だったから、マジメに見た記憶がないということなのかもしれません。

ある意味、近鉄らしい「不遇」の中で果たした最後の優勝。今にして思えば、あのありえない奇跡の連続は、野球の神様から贈られたご褒美だったんでしょうね。

日ハムとの馬鹿試合、顔はイカついのに心は優しいガルシアのマグレの一発、5点差大逆転で始まったあの1年。終盤9月、まずマグレでダイエーを突き放し、西武との直接対決でもマグレ大炸裂。ライバルをマグレで蹴落とした2日後、締めくくりもマグレの逆転サヨナラ満塁ホームラン。梨田、マグレの名采配! 前川、岩隈、マグレの快投! 中村、礒部、マグレの一打! 何から何まで全てマグレ。ガチでやってたのは大塚と狼主だけ。

誰が言ったか「逆転の近鉄」。勝った78試合うち41試合が逆転勝ち、うち3点差以上をひっくり返したのが17試合。チーム防御率は5点台。セオリーもくそもない、おおよそ近代野球の常識に逆らうデタラメな野球をしたチームが優勝してしまいました。決して近鉄のみを扱った番組ではないのですが、2001年に関しては、パリーグの主役は近鉄です。神懸った1年を軽く振り返ることが出来たらいいなと思います。

2002年は開幕連勝街道の好発進も3位(だったかな?)。7月だか8月だか、所沢で西武に9点差をひっくり返されてさっさと終戦。これで責任を感じた古久保は引退するハメに。中村、ローズの打点王争いが最終戦の千葉マリンまでもつれこみました(ローズは順位決まったところで帰国したので欠場だったはず)。ちょうどアメリカにいたんで、日本からネットでラジオの音声を送ってもらったりして、聴いていました。たしか、この試合、長坂がプロ初ヒットを打ったんじゃなかったかな。前年のインパクトが強すぎて、炭酸の抜けたコーラみたいな1年でした。

あっそうや、この年、我らが豊彦さんが近鉄に移籍してきたのでした。最初のうちは、出番といっても敗戦処理ばかりでしたが、徐々にベンチの信頼を得ていって、夏の終わりには中継ぎの柱までのし上がりました。岡本、大塚の手前に頼れる左腕の中継ぎが出来たもんで、梨田監督は大ハッスル。放送時間を全く考慮しない“緻密な”継投策で、ラジオ派のファンを随分ヤキモキさせてくれやがりました。

で、2003年はどんな出来事があったかな。開幕前には、ノリのFA騒動。色々あったけど、残ってくれると決まったときは、心の底から嬉しかったです。開幕戦で的山がホームラン打って快勝。「今年はイケる」と思いましたよ。ところが、大村、礒部がとことんスランプ。大塚の抜けた穴を埋めるべく赤堀が帰ってきたけど泣かず飛ばず。武藤は怪我が癒えんまま引退。そしてシーズン終了後、ローズも退団。岩隈のブレイクに光明を見いだすも、チーム全体としてはチグハグなまま半強制的に世代交代が進んだ1年。

ああ、そうそう最初はストッパーとしてとったはずやのに、気が付いたら先発しとったバーン。特にダイエーとの相性悪すぎ。ウグイスがバーンをコールすると、ダイエーファンが手を叩いて喜んどる有り様でしたから。炎上しまくり。一体、いくつ試合を壊したのでしょうか。「やればできる子」なんですけど、本領を発揮しはじめるより先にシーズンが終わっちゃった感じです。

福岡ダイエーといえば、左右教・梨田の送り込んだリーサルウェポン・星野おさむが、連勝記録更新中の斉藤和己をマウンドから引きづり下ろしましたな。苦労人がエースをやっつける。気持ちよかったです。そして、福岡ドームでマジック1のダイエーと対戦。たしかあっちは寺原、こっちはパウエル。ダイエーが地元で胴上げするにはその試合しかなかったので、負けであげてもよかったのですが、押し出しで自滅されたんじゃ助け船も出せません。

始球式に小野真弓が来ました、春と夏に2回も。華奢な身体しとんのに顔の大きいアンバランスな子でした。家に帰って中継の動画をもらったのですが、西本さんが放送席に登場した小野真弓に太ももを見ながらニヤニヤしていました。かつての泣く子も黙る鬼軍曹の面影はこれっぽっちも感じさせない、人間・西本幸雄を見せて頂きました。

ほんで、運命の2004年。カラスコ様という新戦力を迎え、爆発力倍増で挑んだ最後の1年。というか、マトモに野球に没頭できたのは6月12日までの50試合かそこらの話。忘れちゃいけないから忘れないでいるけど、思い出すだけで悲しい気持ちになります。見たいような見たくないような…。そういうもんも引っくるめて、近鉄ファンとして過ごした最後の4年間、プロ野球が大好きだった頃のことを思い出しながら見てみようと思います。

近鉄の試合というのは、馬鹿試合あり、大逆転あり、名勝負あり、乱闘あり、涙あり、ありえないことが次々と起こる、プロ野球史上“最狂”のコンテンツです。近鉄が消滅して2シーズンを経過しましたが、近鉄を上回るサプライズ球団は、私の知る限り日本には存在しないようです。それを再確認しましょう。なんつっても、オフシーズンの野球番組で、近鉄ファンが楽しめる番組は、これだけといってもよいですしね。


応援するチームが無くなったから言うわけではありませんが、正直、大した見所もなく下らない現在進行形のプロ野球より、一昔前のプロ野球を見た方がはるかに面白いと思います。

時々、スカイAやサンテレビで昔の阪神の試合をノーカット放送してますけど、アンチ阪神の私が見ても、その懐かしさに引き込まれます。これはひとえに、昔のサンテレビの野球中継は、今のように阪神に一方的に肩入れした宗教色の強い番組ではなく、実況の西沢さんや土門さん、解説の鎌田さんや後藤さんが、相手チームのこともしっかり下調べした上で中身の濃い野球中継をしていたからということもできます。偏るところまで偏って、日テレの巨人戦中継を大阪向けに吹き替えただけになってしまった現在のサンテレビの野球中継を10年後、20年後に再放送で見ても何の感慨もないでしょう。

良質なコンテンツは何年経っても良質。あの番組を見るたび、もっと色んなチームの試合を見たいと思います。サンテレビは阪神戦だけでなく阪急戦の中継もやっていたのですから、阪急対南海とか阪急対近鉄のビデオも残っているはずです。他のテレビ局にも、全ては残っていないにしても、かなりの量のビデオが残っているはずです。

こういったものをどんどん再放送をしてくれると、プロ野球から無意識に離れつつある人たちを繋ぎ止める接着剤としての効果が期待できます。ライフスタイルの中から「余暇は野球でも見て過ごそうか」という要素がごっそり抜け落ちてしまった人を再び野球の世界に引っ張り戻す最も手っ取り早い方法は、その人が野球に熱くなっていた頃の思い出を取り戻してあげることですから。

とりわけ近鉄の場合は、球団合併という、想像を遥かに超越したホームラン級のインチキによって突然チームが消滅してしまったわけで、奪った側は何も感じていないでしょうけど、奪われた側には埋めがたい喪失感があります。

どのように風化・美化させても球団合併はインチキに変わりありませんから、インチキな合併球団の試合なんかみても不愉快なだけです。バファローズファンにとって、たとえばバファローズの背番号1は永久に鈴木啓示です。誰が何と言っても、それ以外のものはバファローズではありません。新規参入球団といっても、球団合併というインチキな出来事が起こっていなければ存在しない球団ですから、素直で純粋な目では見られません。極端な言い方になりますが、合併球団や新規参入球団の試合を見せられると、球団合併と接点を持たなきゃ見せてもらえないようなプロ野球はこっちから願い下げたいという後向きな心境がどこからともなく沸々と湧き上がってきます。

そこで、夕方から近鉄の試合を選りすぐって再放送してくれたりなんかして下さいますと、インチキに辟易として野球に背を向けつつある人たちに「今日は早く家に帰って野球を見なければならない」という楽しみが復活することになります。たとえば、CSで近鉄の試合を見せてくれるんだったら、有料で、少々高い月額料金を取られても私はそのチャンネルに喜んで加入します。

放送局にとっても、なぜ今、野球中継の視聴率が落ちているのか、それを解決するヒントになるかもしれません。選手の身体能力や技量、映像や音声の品質といったものはたしかに大切ですが、ファンを野球に引き付ける最大の動機は、その試合が面白いかどうかなのです。いくら筋肉自慢の選手を集めても、やる前から結果が分かっているような野球なら興味は惹きません。いくら臨場感に溢れるデジタル放送でも、試合に関係のないところを撮っていては、ファンの欲求を満たしたことにはなりません。

いいものを、ありのままに。近鉄が好きだった人はもちろん、近鉄を知らなかった人や知りたいと思っている人にも、近鉄の試合を見せてほしいです。近鉄はもう返ってきませんが、近鉄の試合を知らずして、近鉄があった時代のプロ野球は語れません。プロ野球の世界に、二度とあんなに悲しい結末が起こらぬよう「悲劇の教訓を生かす」というならばこそ、近鉄バファローズがプロ野球に遺したものに今一度焦点を当ててほしいものです。

ばんえい競馬の存廃問題について…

つづけよう!ばんえい競馬この際、立場によらず、いち地方競馬ファンとして…

正直、「廃止」とかなんとか、そういう暗い話題は聞きたくありません。聞こえてきても聞こえないフリをしたいです。そうはいかないから、これから色々書いていくんですけど、暗い話題には近寄りたくないというのが本音です。

そもそも公営競技である以上、存置に足る合理的な理由なんて一つしかなく、それは「地方財政に資すること」です。報道ステーションの特集でやっていたような「伝統があるから」とか「馬が肉になっちゃうから」とか、感情論で訴えてどうにかなる問題じゃありません。

ばんえい競馬が廃止されようが存続されようが、ばん馬として生産された馬の大半はいずれ肉になります。そもそもセリ会場では、調教師と食肉業者がセリあっているのが現実です。最近は賞金も落ちてきたので、調教師(馬主)に購買力がなく、デビュー前に肉屋に買われる馬が増えています。競走馬にしたほうが高く売れるなんていうのは、賞金が高かった時代の話です。存続するだけでは生産者は救われません。片手落ちの感情論は偽善ですからやめといた方がいいです。

ちなみに、ばんえいの競馬場の横にも馬肉を出している食堂があります。廃用になったばん馬を食す、これを残酷というなかれ。タンパク質と脂肪なくして人間は生きられんのです。嫌いな人に無理して食えとは言いませんが、食わず嫌いの人は供養と思って一度食べてみましょう。馬肉はおいしいですよ。

もとい、理想とか本分とかそういうものは抜きにして、現実に、日本の競馬は馬券の売上で成り立っています。JRAが必死になって、競馬がスポーツであるかのように吹聴していますが、大間違いです。競馬は、野球やサッカーと違って、入場料やグッズ販売の収益で成り立つものではありません。

要は、馬券が売れればいいわけです。馬券が売れていたら存廃議論なんて起きっこないのです。馬券を買う人がいないから、こういう結末になるのです。

生産者がどうのこうのといったところで、生産者が馬を高値で売りさばけるのは、馬が高い賞金をくわえることができるおかげ。馬が勝つと出る生産者賞も、元の元を辿れば馬券の売上です。馬を育成する商売、馬を調教する商売、馬を食用加工する商売、全て馬券の売り上げなくして成り立ちません。

日本の競馬はスポーツではありません。たかがギャンブルです。監督官庁が違うから、国営と公営は違うからと、1つの国の中に2つの競馬があって、国内の「もう1つの競馬」は外国より遠くにある。スポーツの基本、参加者が公平な条件で競い合うという観念が全くない。それが日本の競馬です。

廃止してほしくないと思う人は、ゴチャゴチャ言う前に、まず馬券を買いましょう。

ちなみに、地方競馬の馬券がなぜ売れないかというと、ここには国営(JRA)と公営(NAR)の差がありまして、国営は日本全国で馬券を売ることができるけど、公営は原則として公営の枠の中でしか馬券を売ることができないという法律の縛りがあるためです。

法律の縛りがあるのは、JRAが農林水産省、NARが通商産業省と監督官庁が違い、色々と利権争いが起きるからで、最終的には縦割り行政の弊害という結論に行き着くのです。今でこそ法の改正と解釈で広域場外発売やJRA場外での発売、ネットでの発売と手段が多様化しているものの、それはそれでまた主催者間のシステムを統合しなきゃいけないとか、手数料の比率をどうするかとか、金も時間もかかる問題なので、結局小規模な競馬場が割りを食う構造なのです。

中央競馬の売上は国庫に行きますが、地方競馬の売上は主催した自治体の公庫に行きます。北海道営競馬の馬券を買うと、北海道の収入です。ばんえい競馬を開催している門別、北見、帯広、岩見沢などの市営競馬を買うと、4市で構成する競馬組合を経由してそれぞれの市町村の収入になります。金沢競馬場では、市営の週と県営の週があります。関西の人は、園田競馬の馬券を買うと兵庫県の収入になります。あなたが将来行く老人ホームの原資になるかもしれません。

「たばこは市内で買いましょう」と書かれた宣伝ポスターやステッカーを目にしたことのある人は多いと思いますが、あれと同じです。競艇や競輪も、こちらは少し仕組みが違うのですが、最終的には主催者の自治体にお金が行くことになります。例外はパチンコで、あれはどこの自治体にも大した金が入りません。それどころか税金をちょろまかして北朝鮮に送金している始末です。

パチンコする奴は非国民です。「パチンコは30兆円産業」などといわれていますが、恥ずかしいことです。パチンコに30兆円も注ぎ込む非国民が改心するだけで、ばんえい競馬はもちろん地方競馬にバラ色の未来が開けます。ばんえい競馬のためじゃなくてもいいから、地域の暮らしをよくするため地方競馬の馬券を買いなさい。


さて、少額ながらコツコツと継続的に馬券を買っている、馬肉を食うことにも抵抗がない、非ロマン派の観点から、ばんえい競馬を含む全国の公営競馬の存廃問題をブッてみたいと思います。

まず「赤字」についてです。赤字、赤字といいますが、赤字にも色々あります。たとえば、ばんえい競馬はこの8年間ほど赤字が続いています。ばんえい競馬の60年になんなんとする長い歴史を振り返ってみますと、「草競馬」として開催されていた時期を省き、多くの年度で黒字を計上しています。ばんえい競馬の過去の売上、つまり地方財政への貢献額の前では、赤字40億円なんて「たかが40億円」です。

過去の売上は、どこへ消えたんでしょうか。老朽化した競馬場、主に若年層へのPR不足などなど、競馬の利益が競馬の繁栄のために再投資された経緯は全くといっていいほど見られません。競馬に限らず、どんなに景気のいい産業でも、売上を維持するための、いや売上をさらに伸ばすための投資がなければ、発展どころか衰退の道を歩むのは明らかです。

地方競馬ファンにとって、廃止の日、挨拶に出てきた知事に市長に罵声が飛ぶ光景は見慣れたものとなってしまった感があります。誰も責任を取りません。競馬場が廃止されてしまえば、やがてみんな忘れていくものと思われています。罵声の中に出てくる奴らはかわいい方で、先日の北見の最終日なんて、廃止が本決まりになったのは開催終了後というやり口です。逃げる奴らには、逃げる理由があります。そこにやましさがあります。

世界で唯一、北海道にしかない競馬。もちろん馬券の売上が芳しくないから潰れるのですが、視点を変えれば観光資源でもあります。競馬が旅行の動機でなくとも、旅行の楽しみの1つとして競馬を組み入れる人は決して少なくありません。競馬場が無くなれば、ばんえい競馬を目当てに訪れた人が地域に落とすお金も無くなります。競馬に替わる新しい観光資源もそう簡単には見つからないでしょう。

60年も続けてきた競馬が、たった8年、わずか40億の赤字のために潰されます。自治体の要求するノルマのため、基金の供出に応じ、賞金の減額にも従い、切りつめるところまで切りつめた関係者の手元には、もう何も残っていません。実質的に自治体と雇用関係にある関係者(騎手、調教師、厩務員はじめ競馬場の従業員など)に対しては、一定の補償が必要になります。過疎の地方で、関係者の今後の雇用が創出できるのかという問題もあります。

廃止のあとに待ち受ける課題、これらは最終的に自治体の負担になります。競馬の存続に公金を投入する必要性はないにせよ、廃止に伴う支出をかんがみたとき、廃止という選択肢が必ずしも公庫にとって得策と言い切ることはできません。

競馬の開催でこれまでいくら儲けたのか?

競馬の収益をどのような用途にどれくらい使ってきたのか?

競馬の収益を継続させるためにどんな投資をしてきたのか?

競馬に従事し地域に貢献した人たちになにをしてやったか?

公営競馬の特性上、赤字経営は許されないということは誰もが分かっています。廃止が解決策の一つであることは理解しています。が、そんな公営競馬、地域の財政に直結する問題だけに、赤字に転落した原因の特定と責任の明確化が必要です。それがなければ、単に赤字の事業を自治体から切り離しただけで、赤字を看過したのと同じです。競馬従事者たちも市民ですから、何の責任もない人たちに責任を押し付けることが解決というのでは、市民の理解を得るにふさわしい結論と言えません。


公営競馬の利益は、原則として自治体(都道府県・市町村)に入ります。年間いくらと決まっているのではなく、儲かった分だけその収益がお上に巻き上げられます。

園田競馬の例を挙げますと、儲けの多く出た年のみ、わずかながら関係者にも還元があり、関係者はそれを「基金」として積み立てます。しかし、この基金にはカラクリがあって、儲けが出なかった年には、落ちた売上の補填分として自治体に召し上げられます。関係者へのご褒美というよりは、自治体にとっての保険金のような性質のお金です。上納金に定価はないのにノルマだけはしっかりあるということが、既に廃止になった競馬場も含め、全国の地方競馬場の杜撰な経営の実態であり、病巣です。

それでも関係者は、この基金をやりくりして、競馬への再投資をしない自治体に代わって、競馬場の施設改善やファンサービスのイベントなどを行ってきました。しかし、売上が落ちてくると、自治体は補填金として基金の供出を要求しますから、この数年で、園田競馬の基金はあっという間に底を付くところまでやってきました。

基金の残高がなければ、自治体にとっては、競馬開催が黒字であっても競馬場に課したノルマを回収する術がなくなることになります。こうなると、自治体が借金をする際に、競馬の収益を担保にすることもできなくなります。なけなしの基金を搾り取られた競馬場は、施設を改修することもままなりません。関係者がやむを得ず賞金削減に同意すると、入厩する馬の質も量も低下して、ファン離れはさらに加速することになります。売り上げが落ちてきたところに、さらにファンサービスに手が回せないということになるのですから、経営状態は加速度的にどん底へ向かうことになります。

公営競技の性質上、赤字だから廃止という論理は極めて正当なものですが、赤字に転落する原因は何だったのかという問題を考えていくと、これはひとえに競馬場を経営してきた自治体の傲慢と怠慢によるものであるという結論が回避できません。

地方競馬が廃れたのは、間違っても、競馬に従事してきた人々の責任ではないのです。競馬に携わって生きてきた人々は、競馬場の経営に直接口を出す立場になく、むしろ競馬場が繁盛していた頃は、主催者であり経営者である自治体に大きく貢献してきたのです。

戦後、競馬を開催してきた自治体は、競馬の売上で、上下水道を整備し、植林して公園を造成し、学校やら老人ホームやら公共施設を建設してきました。公営競馬は、今でこそ行政のお荷物かもしれませんが、サービスを享受した地域住民に大きく貢献してきたのです。また、その貢献額は、昨今取り沙汰される赤字額を大きく上回るものでした。

我が国には「賭博は全て違法。但し、国営・公営競技は例外とする。」という大原則があり、競馬、競輪、競艇、オートレースの4競技は、法律で認められた例外的存在として設営されています。近年、法令の改訂によって、馬券(舟券・車券)販売業務の民間委託が解禁されました。さりとて販売業務の委託、つまり屋号を民間に貸与できるようになっただけですから、民間参入というと経営体質に画期的な変化が起こるかのように勘違いする人も多いですが、ひきつづき経営の最終責任は公営競技をを主催する自治体にあります。

そもそも公営競技の衰退を招いた元凶は、無責任な役人を頂点とする経営のピラミッドなのですから、その構造を変えないまま、掛け声だけの民間参入を実現しても、それは無能な役人を延命し、売名目的で参入する民間企業を太らせるだけで終わり、公営競技が存在しうる最大にして唯一の条件=公庫への貢献を実現することは不可能です。

消えゆく公営競馬。私はできることなら存続させてほしいと思うから、馬券を買い続けるし、馬主にもなりました。でも、廃止はやぶさかではないと思っています。税金を投入してまで続ける道理はありません。園田競馬場が潰れることになっても、大きな声で反対を唱えることはしません。競馬場を窮地に追い込んだ主犯格に、改心もしていないうちから再生の機会を与えても、末路はやがて同じになるからです。

ただ、「廃止の仕方」については大いに問題にしたいと思っています。地域の競馬を盛り上げるため、何十年にわたって正に身を切るような思いで精進してきた競馬従事者たちに、責任をなすりつけるような廃止には納得できないからです。なぜ競馬場を潰すのか、なぜ競馬場を潰さねばならなくなったのか、経営者である自治体がその責任を認めなければなりません。存廃以前の問題として「誰の責任でこうなったのか」を突き詰めない限り、公営競技に関するあらゆる問題は1つも解決されません。

競馬組合の基金が底を付いた兵庫県では、来年からいよいよ、競馬の存廃に関する議論が本格化する見通しです。他の自治体と同じように、競馬に関する予備知識のない人たちによる「有識者会議」がはじまります。人気取りのために「赤字解消」を喧伝する議員も参戦してくるのでしょう。

廃止された中津、新潟、上山、足利、宇都宮、高崎、廃止されようとしている北海道ばんえい、廃止秒読み状態の笠松、名古屋、盛岡、これらの地区で行われた廃止に向けた議論のステップにはある共通点があります。有識者とは肩書きばかりの素人を集めて、「公営競馬とは何か?」、「中央と地方の違いとは?」、「収支改善のためにできることはあるか?」と、基礎中の基礎のような議論に時間を割いていくうちにタイムアップがおとずれ、「ややこしいから廃止にしてしまおう!」という結論になびくのです。

いま話題のタウンミーティングなんか目じゃない「出来レース」です。そして、むしり取るだけむしり取り、経営者の責任は棚上げになったまま、関係者だけが路頭に迷うのです。公務員の不祥事を指摘するのを生き甲斐としている人たちが、こと競馬の存廃問題になると公務員の肩を持つのだから、なんとも不思議なパラドックスです。


全国の「かつて開催され今はなくなった競馬場=廃競馬場(跡地)」を訪ね歩いた競馬紀行文。現在、日本で競馬が行われているのは中央、地方あわせて30競馬場。しかし、昭和10年以降だけでも、今も存続している競馬場を含め150以上の競馬場が存在 していたことが確認されている。そして、今は失われた競馬場には、それぞ れの地域の特色と時代ならではの背景やドラマがああった。そうした「廃競馬場(跡地)」のうち17カ所を、グリーンチャンネルなどで競馬ファンにもおなじみの浅野靖典氏が現地まで訪ね歩いた。それぞれに面影を残していたり、まったく変わってしまった現在の状況をレポートすると同時に、当時の様子を知る現地の方々を取材、競馬関係の資料はもとより、競馬を主催していた各自治体の県史・市史などの資料を丹念にあたり、かつての競馬場の熱気、雰囲気、光景を見事に蘇らせている。ちなみに、かつては大阪にも公営の競馬場がありました。有名なのは春木競馬場でしょうか。その他にも八尾にも競馬場があったそうです。競馬場の所在地が「ヤオ」というのは、いかにも大阪らしいエッセンスが利いています。現在は陸上競技場になっている長居公園には、大阪競馬場がありました。

園田・姫路競馬の場内実況アナウンサー、「神」の愛称で尊崇されている吉田勝彦さんは、兵庫県の専属になる前、大阪の競馬場の場内実況を担当していたそうです。JRAの元騎手、現調教師の河内洋さんの父上様は春木で調教師をやっていたそうです。

大阪から地方競馬が消えたのは、他の公営競技との競争に敗れたためとされています。なにしろ、競艇、競輪、競馬、いわゆる「3競」を同じ場所で同じ時間帯に併催していたというのです。いくら儲かるからといっても、お客さんの財布の中身は限りがありますから無茶というしかありません。

東京のように、分別ある形で公営競技の共存共栄を図ることができていたならば、大阪競馬場は今日まで生き残っていたかもしれません。大阪と兵庫の馬が激突する「なにわダービー」とか、見てみたかったものです。

ギャンブルのイメージが非常に悪い時代背景もあり、競馬場の存在が地域住民の理解を得られなかったという理由もあったようです。どっちかといえば、こっちの要素が大きかったのではないかと、個人的には思います。園田競馬場もその点ではかなり苦労した(苦労している)そうですから。

ところで、春木競馬場は、廃止が決まったあと、なんとか地域住民の理解を得て「補償競馬」を実施したそうです。補償競馬の売上は、競馬関連の負債の償却と関係者に対する補償金の捻出に充てるというものです。当初の予定以上の額を売上げたそうです。やはり廃止は、売上とは別のところに要因があったような気がしてくるエピソードです。

大阪競馬をはじめ、これまでに廃止された全国の地方競馬場についてもっと色々と知りたい人は、

という本を読んでみて下さい。地方競馬ファンはもちろん、地理好き、旅行好き、歴史好きの人も満足できる一冊です。


悔しいです。潰れるのが悔しいんじゃないんです。潰され方が理不尽だから悔しいんです。腹が立つという感情はありません。

北見の市長も、廃止なら廃止、責任取らないなら取らないでも、関係者の長年の労をねぎらう姿勢くらいは見せて欲しかったものです。いくら美辞麗句の挨拶をしても、言ってることとやってることのギャップが大きすぎます。「補償競馬」はともかく、せめて「最終オーラス」の告知くらいはできたはずです。

いち地方競馬ファンとして、最後の日まで少額でも馬券を買い続けようと思います。

関西にいてもネットで買えますし、園田競馬場でも広域場外発売の開始を計画していますので、馬券を買う手段はあります。ただ、関西じゃ、あまりに情報が少ない。買おうと思っても「分からないから買わない」という人、多いんじゃないかなぁ。大井の「ふるさとコーナー」でも、新聞の取り合いになるって話ですし。

未開拓の客がいるというのは、私に言わせりゃ“ビジネスチャンス”なんやけど…。

 Restore Buffaloes !!

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