「F1開幕直前SP」のはずが「トヨタの長編CM」とすり替えられていた件について

「ちょっ、何これ? 時間を返せ!」 って感じ。

フジテレビのサイトには↓と書いてあったわけよ。

2007 F1GP 開幕直前スペシャル

番組紹介
F1シーズン開幕直前! フジテレビ721では、今年も「F1開幕直前SP」を開幕戦のオーストラリアGP直前に生放送でお送りする。お馴染みの川井一仁らが開幕を前にして、F1の新レギュレーションを分かりやすく解説、またレーサーたちの移籍にともなった各チームの最新情報などを紹介する。2007年シーズンの開幕を前に、今年の見所をじっくり教えてくれるスペシャル番組、これを見ずしてシーズンは始まらない!

放送内容
2007シーズンの展望+徹底分析!

毎年やってる番組だし、今年も各チームのニューマシンを見比べながら解説者が蘊蓄たれて採点したりっつーのを期待してたんだけど…。

ゲストは木下さん(トヨタモータースポーツ副部長)。別にこの人には何の恨みもないし、現場の話を聞くにはうってつけの人選。まぁ、ここまではよい。問題はそのあとで、冒頭45分、ノンストップでトヨタのニューマシン発表会、トヨタのテスト走行の模様、ウィリアムズ・トヨタのプロモーション映像などなど、トヨタ一色のビデオ鑑賞会。数分のブレイク(ここも「FIA表彰式」の映像を使い回しだし)を挟んで、バーレーンテストの模様が映る。映ったと言ってもチラっと映るだけ。ちょっとずつスピードを取り戻してきたホンダのネタはスルー、いつの間にかマクラーレンよりフェラーリの方が速くなってきたのもスルー。個人的に注目してたレッドブルなんて3秒ほど映っただけで、誰もコメントしてくれない。そりゃ木下さんを横に置いて、トヨタより明らかに速い他チームの話なんて、やりたくてもできんわな。川井ちゃんがちょっとツッコミ入れてたけど、明らかに遠慮してるからツマンナイ。

テストタイムのサマリーやレギュレーションの変更点をフリップ立てて一通り説明後、番組は再びトヨタのビデオ鑑賞会。今年はトヨタのモータースポーツ活動50周年らしい。あっちこっちのカテゴリーでインチキしまくってきた歴史とか、もちろん触れない。トヨタがF1に来たのは、居場所が無くなって仕方なく流れ着いた結果だと思うんだが、奥田会長がグリッド上でミカ・サロと握手する写真が出てきて、「ここまで来れたのは奥田さんのおかげ。このときみんな泣いてましたよ」とかほざく始末。写真見る限り誰も泣いてないし、サロに至ってはスタート前に押しかけられてめっちゃ迷惑そうな顔してる。エンツォ・フェラーリとジル・ヴィルヌーヴ、本田宗一郎とアイルトン・セナなど、F1史上には感動的なご対面シーンが数々あるが、トヨタはあれが羨ましくて仕方ないらしい。本当にこいつらは、上辺だけで魂のない企業なんだなと痛感した。

木下さんは今日が誕生日らしく、ケーキ贈呈。視聴者から寄せられた「ホンダに負けるな」というFAXが読まれて、木下さんは満面の笑顔。ほんまにあんなこと書いて送るアホが実在するんかね。トヨタの飼い犬が、サーキットの入口で小旗を配るような感覚でFAX出しまくった成果としか思えん。第一、ホンダは「優勝以外は全て負け」という馬鹿正直な理想を本気で追いかけている阿呆な会社であって、ワークス勢のテールエンダーに過ぎないトヨタなんかハナから眼中にしてないんだわ。ホンダに構って欲しかったら、せめてホンダの前を走れるマシンを作ってきてね、って感じ。かたや「開幕特番はどこ行ったんですか」的なFAXを送った人もかなりいるはずなんだけど(少なくとも私は一通送信した)、完全に黙殺された模様。気が付いたら、ここで残り時間2分。ウダウダにプレゼントをバラまいて(正直、あのUSBメモリはほしかった…)、放送時間終了。

これがあらかじめ「トヨタの特集番組」と告知されていたなら文句は言わない。見たかもしんないし、見なかったかもしんないという話。ただ、今日に関していえば「開幕直前SP」として、冒頭にも記したように番組内容が告知されており、例年やっている番組でもあるから、同じものではないとしても、視聴者としてはそれなりの内容を期待するのが当然というもの。個人的なことを言えば、せっかく仕事切り上げて、ビール片手にテレビの前に座ってやったのに、これでは「騙された」感が強く残り、娯楽どころか要らんストレスが溜まるだけだった。

番組紹介にあった「F1の新レギュレーションを分かりやすく解説、またレーサーたちの移籍にともなった各チームの最新情報などを紹介する。2007年シーズンの開幕を前に、今年の見所をじっくり教えてくれるスペシャル番組、これを見ずしてシーズンは始まらない!」とか、誇張を通り越して虚偽の表現と言わざるを得ない。各チームの最新情報といえるようなものは数分間のテスト映像だけで、残りの時間はただただトヨタの宣伝に費やされているのだから。雑誌でも買ってきて読んだ方が、よっぽど分かりやすい。そこにはトヨタの情報もトヨタ以外の情報も載っている。かつては、トヨタ以外のものは見せない、トヨタ以外のものは評価しないという趣旨で刊行された提灯雑誌もあったが、既に廃刊になっている。

地上波のF1中継が、もはやスポーツ中継として常軌を逸脱した内容に堕落し続ける中、ただ単純にレースを楽しみたいというファンは、フジテレビから「マニア」や「オタク」のレッテルを貼られ、「まともに見たい奴は金払ってCS見ろ」と他に選択肢のない半強制的な措置によってこのチャンネルへ連れてこられた。たしかに、CSでF1を見てるのはマニアやオタクばかりではないだろう。テレビの公共性は否定しない。しかし、このチャンネルの契約者に占めるF1マニアやF1オタクの占める率が極めて高いこと、およびその事実をフジテレビが認知していることは、フジテレビCSサイトにおいてF1関連コンテンツが比較的上位に扱われていることから容易に察することができる。

マニアやオタクだって立派な視聴者だ。視聴料という対価も支払っている。フジテレビは一体どこまで視聴者をバカにすれば気が済むのか。テレビ番組を作る人たちには、プロフェッショナルとしての誇りはないのか。自分の作った商品・サービスで、顧客を満足させてこそのプロではないか。人様の趣味を、テレビ局の都合でもて遊ぶのはやめてもらいたい。それは視聴者にとっても、テレビ局にとっても不幸でしかないのだから。

また、札束という圧力を用いて庶民の娯楽番組までも自社の広報と置き換えてしまうトヨタの行為についても、そんなことをやっても私たちはトヨタという企業に対して悪い印象を持つばかりだといっておく。トヨタの顔として番組に出たがために、視聴者の反感の矛先になってしまう木下さんだって被害者だ。こういうことをするから俺はトヨタが嫌いなんだ。こういうことをやっても許されるトヨタが嫌いなんだ。「F1参戦は企業イメージ向上のため」と言い切ったトヨタよ、俺みたいな人間にトヨタ車を買わせたきゃもっと根本的に違う路線で攻めてきやがれ、このクソ野郎。

早くも「環境キチガイ」が食いついてきたアースカラー | メイン | あの Red Bulletin がWeb配信を開始

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントを投稿

(If you haven't left a comment here before, you may need to be approved by the site owner before your comment will appear. Until then, it won't appear on the entry. Thanks for waiting.)


画像の中に見える文字を入力してください。

 Restore Buffaloes !!

Information

Calendar

2010年5月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Mobile

Etc.

あわせて読みたい
Listed on BlogShares
Subscribe to my feed, なにわっち's Weblog
Subscribe to my feed, なにわっち's Weblog
人気blogランキング
ブログランキング・にほんブログ村
にほんブログ村 野球ブログ
にほんブログ村 野球ブログ - 思い出の球団
にほんブログ村 競馬ブログ
にほんブログ村 競馬ブログ - 地方競馬・ばんえい
にほんブログ村 車ブログ - モータースポーツ
にほんブログ村 トラコミュ - 近鉄バファローズ
にほんブログ村 トラコミュ - 園田競馬・姫路競馬
人気ブログランキング・ブログの殿堂
blog seo tool : track word
RSS feed meter for  http://naniwacchi.just-size.jp/weblog/

My Profile

My Bookmark

パシフィックリーグ連盟歌(公式ソング) 『白いボールのファンタジー』
blogtimes.png
This Weblog is licensed under the Creative Commons License.
Creative Commons License
Hosted by JSN
Powered by Movable Type 4.27-ja
© Copyright 2003-2010. Naniwacchi, All Rights Reserved.